カマキリのオスは皆一様に触角が太く発達しており、種類によっては、このイドロモルファのように、まるでガのオスのように特化した触角を持つものまでいる。これはやはりガと同じように、メスの放出するフェロモンを感知するのに役立っているのだろう。

▲オスの成虫の触角は、いわゆるクシヒゲ。

▲メス

▲オス

やせっぽっちで貧相なカマキリではあるが、顔のアップや横からの姿はなかなか格好良く、カマの付け根や腹部の模様、背中に広がるピンク色と、よく見ると体の各所に美しい色彩を帯びている。

餌はハエやガのような羽虫系を好む。デュビアやミルワームもピンセットで与えれば食べてはくれるが、何が気に入らないのか、特にオスの場合、少し齧っただけでポイッと捨ててしまう事も多い。

▲ハエを食べるメス。

▲ハチを食べるメス。

▲デュビアを食べるオス。

▲ミルワームの蛹を食べるオス。